多くの著名なインストラクターが崇拝する科学者、レイ・コピンジャー博士が来日しました。あまりにもビッグネームなのでお迎えする前にはずいぶん緊張しましたが、お会いしてみるとすばらしく魅力的な人物で、2週間のアテンド中にはすっかりリラックスして接することができるようになりました。
天才的な頭脳と少年らしい好奇心やいたずら心を持ち続けている博士からは、犬の知識だけではなく科学的な姿勢を持つ意義など、本当に多くのことを学ばせていただけました。
博士のたってのリクエストで、福岡では地元の方々の全面的な協力を頂き、一緒に釣りに行くことが出来ました。何を隠そう私もかつては全磯連傘下、東京荒磯クラブに所属していたほどの釣り好きですから、願ってもないアテンドです。秘めたる闘士を隠しつつ国際的な釣り対決となりましたが、コンマ数秒の差で最初の魚は私がゲット。「同時でしたね」と博士に言うと、「いや、君の方が早かった」と勇気ある発言。やはり博士も多少は一番乗り競争を意識していたようです。
その後は地元の方々が活躍し、私たちの釣果は陰に隠れてしまいましたが、私と博士の対決だけで言えば、私の負けでした。・・・ちょっと悔しいです。ぜひリベンジしたいです。でもその後に地元の方のお宅で行われたバーベキューでは、自分たちが釣った魚も含めて、おいしい海の幸を心から堪能することが出来ました。
少年のような心の博士と一緒に釣りをし、猿を見に行き、露天風呂に入り、長野では洪水災害の現場に遭遇し、そしてもちろんセミナーを開催し、毎日夕食の後までずっと一緒に語り明かした2週間は、本当に楽しかったです。
どんな世界でもトップの方たちというのはユッタリしていて魅力的なような気がしますが、犬の専門家達もまたしかりなんですね。博士の末永い健康と再会を心から願っています。

博士は青少年時代には漁船にも乗っていたという、海の男でもありました。
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